はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
税理士を選ぶ際の条件として、税理士の場所、すなわち自分の会社から税理士の事務所までの距離を挙げる方は多いです。
今回は、税理士を選ぶうえで税理士の場所は重要かどうかについて書きたいと思います。
2つの意見
税理士の場所については、「近い方がいい」、「場所は気にしない」の2つの考えがあります。
それぞれの一般的な意見は下記のようになっています。
税理士は近い方が良い派
税理士が近い方が良い派の意見はこんな感じです。
- 顧問契約して定期的に会うなら近いほうが便利
- 急なトラブルに対処しやすい
- 気軽に相談できるような親密な関係を築きやすい
- 距離が近いというだけで精神的な安心感がある
税理士の場所は気にしない派
税理士の場所は気にしない派の意見はこんな感じです。
- 固定電話やFAXだけでなく、携帯電話やメール、インターネットも普及しているのでそれらを利用すれば直接会わなくても十分対応可能。
- 毎月の顧問契約ではなく、年に1回決算の時だけの契約なので遠くてもガマンできる。
- 税理士とは基本的に書類のやりとりだけなので距離は気にならない。
税理士は近い方が良い
税理士は近い方が良いのでしょうか。上記の意見のとおり、「税理士は近い方が良い派」にはがいくつものメリットはありますが、「税理士の場所は気にしない派」には「十分、ガマン、気にならない」という意見はあっても、メリットというものはないように思います。
どうしてもこの税理士にお願いしたい、でもこの税理士は遠方にいる・・・という場合でなければ、あえて遠くの税理士を選ぶ必要性はないでしょう。税理士は全国に7万人います。特に都市部においては、税理士は有り余るほどいて競争も厳しいので、自分の条件にあう税理士は近場にきっといるはずです。
ベン図で見てみると
例えば、税理士を選ぶ際に40歳未満の若い税理士が良いと思っているとします。ベン図で表すと下のようになります。
40歳未満の税理士と40歳以上の税理士がはっきり分かれており、重なる部分はありませんね。この基準においては迷うことは無いわけです。
それに対して、税理士の場所について「場所が近い税理士」、「税理士全体」の関係を図で表すと下のようになります。
「場所は気にしない」の中に「近い方がいい」が含まれていますね。税理士は全国で7万人と沢山います。「場所は気にしない」だと正直選びきれません。たくさんの税理士から候補を絞るためにも、まずは場所が近い税理士から探した方が良いと思います。
おわりに
私もお客様との距離は近い方が良いと思っています。税理士事務所の運営としては「全国対応します」と言った方が営業的にはプラスになるかもしれません。しかし、当税理士法人では対面のコミュニケーションが大切であると考えているため、顧問契約につきましては港区、渋谷区、新宿区を中心とした東京23区のお客様に限らせて頂いております。
なお、顧問契約以外のM&A支援やストックオプション導入支援、企業価値評価業務といったのサービスにつきましては、全国対応しております。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。